STREAK-Ⅰの特徴 STREAK-Ⅰは従来のどのレーザー機器よりも安全に高出力を出すことが可能です。 その秘密は緻密に設計、調整されたレーザーの発振装置と水と空気による独自の冷却機構にあります。 STREAK-ⅠはNd:YAGレーザーですが、このレーザーの光は組織に吸収されると熱を発生します。この熱を痛みと感じるのです。しかし、STREAK-Ⅰは1万分の数秒という非常に小さな瞬間にレーザー光を発振できます。また、その1ショットあたりの幅も50.100.200.400マイクロセカンドという百万分の50~200秒単位で細かくコントロールできるのです。さらに1秒間に1~99発まで細かく発振できます。よくテレビなどで、とんかつを揚げる達人が素手で油に手を入れてとんかつを揚げていますが、それと同じように瞬間的な熱を人間は感じません。また、同時に空気と冷水にて冷却するため痛みもなく、やけどのようなダメージもありません。 STREAK-Ⅰは最高出力13.86W、最大ピークパワー4KWと、どの歯科用レーザー機器よりも高出力です。灯台の明かりは1KWくらいの電球を使用するのですが、その4倍のエネルギーを安全に組織に照射して、送り込むことが出来るのです。 レーザーの治療には大きく分けて2つの仕組みがあります。まずは組織を直接的に治療する「外科的レーザー治療HLLT;High reactive Level Laser Therapy」と言って、いわゆるレーザーメスのように組織を切開したり、出血を止めたり、悪いところを取り除いて殺菌したりする作用を使う治療法です。STREAK-Ⅰはレーザー光をデリケートにコントロールして、冷却しながら治療できるため、組織にダメージを与えにくく、術中、術後の痛みもほとんどなく、非常に良好な治癒が期待できます。 もう一つは「内科的レーザー治療LLLT;Low reactive Level Laser Therapy」と言って、レーザーのエネルギーを患部に直接送り込み、組織を壊したりすることなく治療する方法です。痛みや炎症の原因となる物質を分解したり、血流を改善したり、組織の新陳代謝を良くして、痛みを和らげ、治癒効果を高くする作用があります。STREAK-Ⅰは最大ピークパワー4KWの高いエネルギーを患部を冷却しながら照射できるため、効率よく内科的レーザー治療を行うことが出来ます。 さらにこのレーザーには「鈍麻作用」と言って、レーザーのエネルギーを利用して、痛みを和らげ、緩やかに麻酔のように術中の痛みを和らげる効果もあります。また、この作用や、内科的レーザー治療の効果によって、歯髄(歯の神経)の保存効果も高まり、抜髄処置(いわゆる歯の神経を抜く処置)も回避できることが多くなります。 また、高い出力を歯の表面に作用させることにより歯の質そのものを強くして、酸に対する歯の抵抗力を高め、むし歯になりにくくする作用も強いのです。唾液の中のカルシウムなどミネラル成分やオーラループ4プラスの成分を歯に取り込む作用も大きくなり、より強い歯にできます。このことで、歯にステインなどが付きにくくもなり、着色予防の効果も高いのです。